2018.01.11
2017.11.19 S.P.V.Legend Race Car CUP Round3 筑波150min耐久リザルト&レポート
筑波サーキットを舞台にSPV Legend Race Car CUP第3戦の予選、決勝、が11月19日に行われた。
今回のレースコンテンツはレジェンドレースカー初の公認耐久レースで、速さと燃費、そして複数のドライバーでも参加できるという新しい試みのものであった。
参加チームを見ると、第2戦で優勝を果たした日比野選手が駆る100号車は塚本選手を迎え2ドライバーでのエントリーだ。
「今回は事前練習したし、塚本選手も乗れてるから勝ちますよ。2回の給油で走り切る必要が有るから燃費が気になるね。」(日比野)
この2ドライバーとしたチームは27号車徳藤/高山組、93号車橘川/佐藤組、パワークラフト99号車古田/松井組の4チームとなり、K&G72号車脇田/宇高/飯田組とBSK96号車小林/岩田/池本組が3ドライバーでのエントリーであった。
一方、このショートコースの筑波で、しかも150分レースを1人のドライバーで参戦してきたのが55号車たしろが率いる7号車伊藤、56号車永田、211号車田中である。
「うちのチーム員はスーパー耐久に参戦しているので耐久のトレーニングの一環で1人で走らせますよ。デイトナ編集長の永田選手は僕らが1人だから・・・というノリ進めちゃいました。」(たしろ)
体力の心配を訪ねてみると。
「レギュレーションで2回ピットと給油があるから休憩できますよ」(たしろ)
この様々な戦略の中、どのようなレースと成るのかも注目である。
今回の予選、決勝、はVITAとの混走で行われる。速さだけでは無く抜く抜かれるタイムロスを如何に無くすかが重要だ。
予選は25分で行われたが燃費の計算の為に走行時間を使うチームと少しでも前からのスタートを獲得する為アタックするチームと別れていたようだ。
そんな中、ポールポジションを獲得したのが前戦から速さを見せる100号車日比野が1’05,526を記録、続いて55号車たしろがレジェンドレースでは常にこの位置となる,090秒遅れて2番手を獲得。93号車橘川のアタックで3番手を獲得。
以下4番手211号車田中、5番手に99号車パワークラフト古田/松井組
「燃費計算のエコランに徹しました。決勝のシュミレーションはバッチリです。」(古田)
そして迎える決勝は2時間のインターバル後に行われる。
Photo
【決勝】
午後から行われた150分耐久決勝。気温は午前同様に低いものの日差しが出て体感温度は上り、耐久レースのコンディションとしては、マシン、ドライバーにとって絶好のコンディションとなった。
スタートはローリングスタートで行われ、各チーム様々な作戦の中全車無事スタートを切った。
スタート直後、燃費が重要なレースである為か全車団子状態でのレース展開と成り、予選のラップタイムから2秒のペースでの周回と成る。
10数周の硬直状態から先陣を切り、飛び出したのは♯55号車のたしろだった。
「他車との追走状態では自分のペースが守れないと思い燃費の為に逆にガスを使い離れたんです」たしろ
事前情報では2回の給油で走り切る作戦が最も勝率の良い作戦とみられ、その為には一回目の給油は最短でも45分まで伸ばす必要が有ったようだ。
40分経過し、レースは動き始めた。予想通り上位グループは未だ給油は行わいたがスタートして48分が過ぎたところで無給油なのは♯55、♯100、♯56号車であったが次の周バックストレートで♯56号車デイトナ号がガス欠でスローダウン。
翌周に最終コーナーピットレーンで2番手につけていた日比野がドライブする♯100号車がガス欠でエンジンストップ。辛うじて惰性でピットまで戻ることが出来たようだがトップの♯55号車は次の周トラブル無く給油に入りこの時点で1周のマージンを築いた。
1回目の給油後の上位グループのポジションは上位から55号車、そして93号車,100号車、99号車と続きこの3台は2回目の給油以降も同一周回の目まぐるしく順位を入れ替えてのバトルを繰り広げた。
レースは残り30分を切り、ガソリンの残量の心配が有るチームと心配の無いチームとに別れたようだ。
ガソリン残量に余裕が有ったように見えたのが♯55号車のたしろと♯100号車の日比野/塚本組で
「僕でペースを上げ、塚本でエコラン作戦ですから最後のスティントは僕で追い上げます。アタックしますよ」日比野
実際、日比野は予選同様のラップタイムである1分5秒台のハイペースで周回を重ね、自己ベストである1分5秒148を記録した。
しかし、そのハイペースで追い上げる日比野に気が付いた♯55号車のたしろもペースを上げアタックとも思えるラップで周回に入る。
この2台は日比野が5秒148を出せばたしろが5秒046を出し、最終ラップまで維持の張り合いと成っていた。
そして、150分耐久を制したのは2016年初の勝利♯55号車たしろ、2番手には♯100号車日比野/塚本組
3番手争いは99号車古田/松井組が抜け出たと誰もが感じていたが、残り15分を切ったところで予定していた3回目の給油に入り、93号車橘川/佐藤組が勝ち取った。