2019.02.14
2019年LEGEND RACE CAR SERIES Rd.1 富士スピードウェイ
心配された前日の雪による影響もなく絶好のレース日和と成った富士スピードウェイ
昨年は筑波サーキットを中心に行われたLRCシリーズだが、今年はこの筑波、富士、菅生、袖ヶ浦、岡山と各地サーキットでレースが行われる。
今回の富士スピードウェイは2019年シリーズの開幕戦である。この開幕戦からのシリーズポイント上位が本国アメリカで行われる世界戦出場枠を獲得する訳だが今年度より本国同様プロ、セミプロ、マスタークラスとクラス分けする事で多くの参加者が世界戦出場のチケットを手にする事が出来るようになった。
日本のレースシーズンとしては早めの開幕戦である今回のレースではあったが11台のドライバーが集まった。
今回の注目はLRCは2回目でレンタル14号車をドライブと成る小松 響選手は若干17歳の高校生である。
小松選手「普段はカートで全日本を走っています。今年は自動車免許が取れるのでフォーミュラーを目指しています。」
小松選手「免許が無くても出れてレンタル車輌があるLRCを知り、レーシングコース、ミッション付き、サスペンションとカートでは練習出来ない事を体験する為にお借りしました。」
田代選手「日本ではこの辺がドライバーとして遅れを取る原因の一つですよね。アメリカでは14歳から乗れます。僕もカートをやっていましたがレーシングコースはカートコースと比べてコーナリングGが長く、旋回させるような走りをします。サスペンションの動きも含めこの練習は他では出来ませんから。経験させたいですね。」
開幕戦という事で今回の富士ラウンドはレース前に1時間の練習走行も行われ各車練習、セッティングと十分な走行が出来たようだ。
予選は約20分間で行われ、各社タイムアタックや決勝前のセットアップに時間を使っていた。
予選での注目は昨年本国アメリカシリーズにも参戦したPROクラス7号車 伊藤 毅が2‘08.690で総合トップでポールポジション。
そして、Semi-Proクラス参戦の56号車 永田 郷 選手が2‘08.931で総合でも2番手のタイムを叩き出した。注目の14号車小松選手は2‘11.036でS/Pクラス4番手で決勝に挑む。
gentlemanクラスではLRC日本シリーズ当初から参戦している96号車 小林 輝彦 選手が総合でも4番手のタイム2‘09.425を出し「流石ベテラン」と言わしめた。2番手には41池本、3番手97岩田、4番手若林選手と続いた。
【決勝】
朝の冷え込みも和らいだ15時、10LAPで行われた決勝はペースカー先導からのローリングスタート。
前車好スタートを決め第1コーナーへ。ホールショットを決めたのは総合トップのポジションからスタートした07伊藤選手。その後には56永田、96小林、93橘川、15長島と続くがダンロップコーナーで2番手集団の戦闘が痛恨のスピン。
そこへ2番手集団の最後尾55たしろは停止した車両に追突してしまう。
このアクシデントでトップの伊藤は単独となり2番手に5秒の差を作ることに成功した。しかしこのアクシデントを巧みに交し2番手でオープニングラップを終えたのがレンタル車輌で参戦の高校生14小松選手、3番手には41池本選手だった。
小松「1周目ダンロップのアクシデントで2番手に上がることが出来ました。トップ伊藤選手の後方で数周している内にラインが分かって来たんです。追いつきたかったです。」
コメントの通り小松選手は予選11秒台だった自己ベストを決勝でトップを快走した伊藤選手をも上回る2‘08,771でファーステストラップを記録した。
そして2019年開幕戦を制したのはPROクラス7号車伊藤、2番手には93橘川、S/Pクラスは優勝は14小松で総合でも2番手を獲得、2位には56永田、3位には12山崎 学が入る。
gentlemanクラスは序盤のアクシデントで一時後方に下がるもその後の力走で再びトップに返り咲いた96小林 輝彦が勝ち取り、2番手には安定したラップを刻んだ41池本 繁弘、3番手には岩田 護、4番手には惜しくも入賞を逃しがベテランの走りで75若林 守男が走り切った。
PHOTO